導入事例・技術情報

一次側漏電ブレーカがトリップ、電源遮断してしまう不具合の解決事例

更新日:2021年06月03日

海外製の設備や機器を導入、稼働したときによく起こる 一次側漏電ブレーカがトリップして電源遮断してしまう 不具合を絶縁トランス(変圧器)で解決した事例を ご紹介します。 もしも御社や御社のお取引先様が同じような不具合で 困っておられましたら解決のヒントになるかもしれません。

どのような事例かといいますと、

海外と日本での配電システムによる接地の違いを原因とした
漏電ブレーカの誤作動を絶縁トランスを導入することで解決したものです。


ここで重要なポイントは、
海外と日本の接地方式には大きな違いがあり、

それが漏電ブレーカの意図しないトリップの
原因のひとつになるということです。

詳細は割愛いたしますが、
日本国内ではアースを落とす際電源と負荷を
別々に接地するTT方式という接地をします。


一方、海外での主流はTN方式といって
保護導体を通じて接地し、大地に流します。


この大地に流したノイズを検知して漏電ブレーカが
トリップしてしまうことがあるのです。


 当社のとあるお客様は、
欧州メーカー製のレーザー発振器を導入した際、
この不具合で困っていらっしゃったのですが、


 当社が調査し、原因を特定。

絶縁トランスを導入して切り離すことで
ノイズが一次側に回らないようにすることで
問題を解決いたしました。

 

もしも同じような問題が発生しているようなら、
絶縁トランスの活用が漏電ブレーカ誤作動に対する
有効な対応策になる可能性があります。


 まずは導入された設備・機器の接地について
チェックしてみられることをおすすめします。


 もちろん、それを含めてご不明なことは
遠慮なくご相談いただければ幸いです。


絶縁トランスは以下のような
トランスBOXを導入いただくことが多いです。


こちらも併せてご参照くださいませ。

 https://www.ipros.jp/product/detail/2000476849

 

トランスBOX

トランス