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工場の省エネアイデアがネタ切れになったら検討するべきはこの1点!

更新日:2022年03月25日

いざ省エネ活動をしようと思っても、手間がかかりすぎたり、その割に効果が少なかったりしませんか?当記事では工場の省エネの決定打となり得る方法を解説していきます。省エネはもうネタ切れという方も一見の価値ありです。

「工場の省エネを実現する方法□□選!」のようなネット記事を読んでみたけれど、
当たり前のようにやっていることばかりで決め手に欠けるということはないでしょうか。

 

そんなときにぜひ検討していただきたい方法があります。

 

それは、低圧のトランス(変圧器)を省エネタイプに入れ替えることです。

 

2022年現在、省エネ法に基づいたトップランナー基準があるため、
国内の3kV~6kVの高圧配電用変圧器に関しては省エネ効果の高い変圧器が使用されています。

 

しかし、一方で国内の変圧器の3割は低圧用の乾式変圧器です。

 

これらの大半が省エネ化されていないのが実情であり、
裏を返せば手のつけどころと言えるわけです。

 

 

省エネトランスのメリット

省エネトランスに入れ替えることにはいくつものメリットがあります。

 

・電力消費量とCO2排出量の削減

 

使用条件や容量によって変わってくるので一概には言えませんが、
たとえば三相トランス 100kVA、負荷率40%の条件で年間電力量と年間CO2排出量を
当社従来品と比較した場合、55%の削減が可能であるとのデータが出ております。

 

 

 

電気の消費が減れば当然ながら電気を生み出す際に排出されるCO2も削減されますし、
電気料金も節約できます。

 

・カーボンニュートラル取り組みに関するPR

 

SDGsへの対応を掲げる企業も大企業を中心に年々増加してきており、
取引先や親会社から対応を求められている会社様も多いのではないでしょうか。

 

そうした中で省エネトランスを活用してCO2排出量削減に
取り組んでいるという事実は絶好のPRポイントとなります。

 

また、省エネトランスに使われる素材はリサイクルが可能な点も見逃せません。

 

 

・設置するだけで日常の手間もかからない

 

トランスは一度設置すれば手間のかかるメンテナンス等もほぼ必要なく、
可動部もないため、適切な使用方法を続けている限り故障も少ない機器です。

 

省エネ活動でありがちなこまめにスイッチを切るなどの日常の手間も発生しません。

 

 

省エネトランスのデメリット

 

・価格が割高になる

 

一般的なトランスとは異なる特殊な素材や構造で製作しますので、
どうしても価格が割高になります。

 

ただし、トランスの寿命や使用期間から電気料金の累計額を試算すると
トータルでは安くなることも多いです。

 

 

省エネトランスの種類と仕組み

・アモルファスラップコアトランス(NESA,NETAシリーズ)

 

 

省エネトランスの代表格と言えるのが鉄心にアモルファスラップコアを
採用したものです。

 

通常、金属の原子は規則的に並んでいますが、アモルファス(非晶質)合金は
ランダムに並んでおり、原子が自由に動き回ることができます。

 

 

また、アモルファス合金は非常に薄い板状の形をしております。

 

それらの特性によって、ヒステリシス損や渦電流損失が少なくなることで、
待機時の電力変換のロスを抑えることができます。

 

  (カタログダウンロード)

 

 

・省エネ省スペーストランス

 

 

コイルにノーカット鉄芯を巻くことによって鉄心性能をフル活用し、効率を高めています。

 

コイルボビンを使用することで小型・軽量化も実現しています。

 

 

  (カタログダウンロード)

 

 

・ハイグレードケイ素鋼板トランス

 

高負荷時において優れた省エネ特性を発揮するトランスです。

当社標準品よりも磁気特性にすぐれた高品質なケイ素鋼板をコア材に採用し、
巻線方式等にも独自の工夫を加えることで無負荷損、負荷損を共に減少させています。

 

発熱量も低いため、設備や盤内の温度上昇抑制にも効果を発揮します。

 

省エネトランスの活用ポイント

工場の省エネを進めていくときに最初に注目すべきは生産設備です。

 

照明や空調、バックオフィスなどで使われる電力も無視できませんが、
製造業の電力消費量の大半はやはり生産設備が占めます。

 

工場内の限られたスペースや制御盤内などには「省エネ・省スペーストランス」が最適です。

 

負荷率が高い設備には「ハイグレードケイ素鋼板トランス」をおすすめします。

こちらは比較的低コストで導入できます。

 

 

さらに、工場建屋やビル設備自体にも注目してみましょう。

 

これらの受電設備でトランスは一年365日24時間稼働しており、
待機時であっても「無負荷損(鉄損)」と呼ばれる損失は発生し続けています。

建物が操業していない夜間や休日などにおける無負荷損は年単位で算出すると
膨大な電力のムダとなります。

 

この無負荷損を特に大きく減少させるのがアモルファスラップコアを採用した
「NESA(単相)シリーズ」「NETA(三相)シリーズ」です。

大手メーカー様への納入実績もあります。

 

布目電機のソリューション

省エネトランスはコアや構造の違いにより、特性や容量のレンジが異なり、
設置する設備によって最適なものを選定していく必要があります。

 

お客様側で選定していくだけでも大変ですし、
小規模なトランスメーカーでは一部の設備しかカバーできないこともあります。

 

布目電機は国内トップクラスのシェアを誇るトランスメーカーです。

 

ほとんどの設備に最適なトランスを一社でまとめて提供可能です。

 

まずは丁寧なヒアリングを行い、トランスを省エネトランスに変更した際の
CO2排出量等のデータを多角的にシミュレーション。

 

そのうえでお客様の状況に応じて最適な省エネトランスをご提案いたします。

 

ご使用状況が不明な場合はオプションとして技術者による計測を行うことも可能です。

 

 

毎日の手間がかからず効果も高い省エネ取り組みをご検討されているようでしたら、
ぜひ布目電機におまかせください!

 

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